ナンバープレート盗まれたら人生がどうでもよくなった話

新年早々、車のナンバープレートを盗まれた。

困った。

公道走れない。

地味に予定が狂う。

てか

盗むなよ。

ナンバープレートを。

しかも、新年早々。

もっと正月の余韻に浸らせろ。

私、余韻は2月まで引きずるって決めてんのに。

でも、善良な市民だからちゃんと警察呼ぶよね。

そんでもって、寒空のした2時間実況見分したよね。

車体の指紋を採取するってことで、

私の指紋も念のため採取。

これに関してはありがとう。

警察24時大好きマンとしては、

初の指紋採取に

胸の鼓動高鳴りまくり。

でも、めっちゃ寒いのよ。

なんせ1月。

しかも外に出て1時間以上経ってる。

手、かっちこち。

「おいおい、こんなに手ぇ冷たいと指紋も縮こまっちゃって意味ないんじゃないの〜？」

とかいう全然面白くないツッコミが脳内に登場。

もちろん口には出さずに

おとなしく指紋採取終了。

お巡りさんに変な人だと思われたくないし。

そんな矢先。

道挟んだ向こうのよそ様の駐車場に、

おじさんが見える。

車の周りをウロウロしてる

見た目普通のおじさん。

でも明らかに挙動がおかしい。

お巡りさんが車の指紋につきっきりで暇だったので

必然的におじさんを観察。

あら、これ、あれするな…

ズボンの前あたりをガチャガチャして

軽く上下に揺れるおじさん。

歩幅を肩幅程度に開いて

壁側に向き

その背中からは不動のオーラを発している。

立ちション。

久しぶりに見た、立ちション。

令和の世に

真っ昼間に

まさかの、立ちション。

こちら側では一心不乱に指紋採取するお巡りさん。

道を隔てた向こう側では、立ちションするおじさん。

決して交わらない世界線。

衝撃的な出来事が重なると

人ってどうなると思いますか？

正解は

「ポジティブシンキングがあさっての方向を向く」

です。

なんと言うか、

「理不尽」の連続攻撃を受けると

円安がどうのこうの、みたいな、

大殺界がなんとやらとか、

風の時代が来るのこないのとか、

いやいやいや

もう、どうでもいい！

ほんっとに全部どうでもいい！

ナンバープレート盗まれるし

おっさんは立ちションするし

なんじゃ、この街！

夢でも見てんのかい！

と、なりました。

頭ぱーっん。

新しい私が爆誕。

そうすると、

急に過去の自分とかもどうでもよくなった。

なぜだか、身軽になりたくなって

家に帰ってから

スマホの不要なアプリをごっそり断捨離。

それでも開放感は足りず。

お次はアドレス帳の連絡先もごっそり断捨離。

いにしえの人間関係をスッキリさせ

だんだん断捨離ハイになる私。

ついにLINEの友達やグループもごっそり断捨離。

数年動きのないグループや

会話のなかったお友達を心を鬼にして断捨離。

うーん、すっきり。

ふと我に返ると

友だち…10件

グループ…3件

になってた。

しかも「友だち」の半数は親族。

嘘やん。

急に押し寄せる孤独な現実…

とかね！

もうどうでもいいもんね！

交友関係狭いとか

世界が小さいとか

うるせえ、黙っとけ！

イッツアスモールワールド！

うぇいうぇーい！

・

・

・

犯人はとんでもないものも盗んでいきました

私の正気です。

そんなナンバー盗の犯人さんには、

向こう一年、盛大に股間が腫れる

呪いをお送りしましたので

お受け取り頂けると幸いです。

おわり☆

※盗難防止用のロックボルト、つけてたほうが良いぜ…(経験者談)